Virtual Private Serverを考えてみる

電気代とどっちが安いか

私が運用している株システムトレード用のサーバやNASなどの一式はUPSにつながっていまして、その消費電力を見てみると常時90Wくらい消費しています。
1か月間だと、65kWhくらいになります。

ググってみると2023年11月時点での1kWh当たりの平均的な単価は31円(税込)だそうです。
そうすると、1か月分65kWhは約2,000円ということになります。

私はこれまであまり知らなかったのですが、世の中にはVirtual Private Server (VPS)というサービスがあるそうで、簡単に言えば、インターネット上に自分のサーバを持てるサービスです。

最近よく見かけるのはアマゾンウェブサービス(AWS)のElastic Compute Cloud (EC2)かもしれません。でも、こちらの紹介サイトなどを見るとかなりプロ用な感じで、個人の趣味で使うようなものではなさそうでした。

EC2をもう少し使いやすくしたサービスにAmazon Lightsailというものがあるようで、こちらの紹介サイトによると、設定の仕方も料金もEC2より手ごろなようです。

電気代の代わりに支払うとすると、メモリ2Gか4Gのプランのどちらかでしょうか。
$20は今の為替レートでは3,000円くらいになるので予算オーバーではありますが。
為替レートで毎月の支払額が変わるのは、高額プランほどリスクかもしれません。

でもねぇ、Amazonプライムは、始まったばかりの頃に比べると年会費がじわじわと値上げされてきているのに加え、最近はプライムビデオでは、無料ビデオに紛れて表示される有料ビデオがどんどん増えてきて、おもしろそうだなと思って選ぶとたいてい追加料金を請求される始末です。

ビジネスモデルとしては分かるんですけどね。最初は儲けが無くても激安でシェアを広げて、ユーザの生活に無くてはならないものになってきたら、徐々に料金を上げて無料サービスを減らしていく。

でも、なんか付け込まれている気がして全く良い気がしないです。
なので、どうせVPSを検討するのであれば、料金やサービス内容に大差がないものがあるのであれば国内企業が良いなと思うわけです。国内企業はそんなビジネスモデルはやらないだろうと信じて。

ABLENETのVPSを試してみる

国内のVPSを色々と調べてみると結構たくさんあるんですね。全く知りませんでした。
値段が私の電気代くらいに手ごろな料金でサービスを提供する実績がある会社が良いです。

そんな中で私が気になったのはABLENET VPSというサービスです。
このサービスを運営する株式会社ケイアンドケイコーポレーションは1998年創業とのことです。
インターネットが普及し始めた頃からの歴史のある会社です。

1998年といえば私はまだ高校生でした。パソコンを高2で初めて買って、当時は寮生活でしたので、インターネット接続はできませんでした。LinuxやFreeBSDの本を書店で買ってきて、付属CD-ROMからインストールしてWindows95とのデュアルブートにして遊んでいました。

そのような時代から、こちらの会社では独自開発のVPSのホスティングサービスを提供されているそうです。25年以上の運用実績と稼働率99.99%以上の信頼性を強みとしています。

株のシステムトレードを任せるサーバですから、信頼性は最優先事項です。
私の自宅サーバも、UPSにつながっていて、停電したら自動でシャットダウン、復旧したら自動で再立ち上げされますし、フリーズなどしていないかを確認できるよう、朝昼晩の1日3回、CPU負荷やメモリ消費量をメールで送ってくるプログラムを動かすなど、自分で出来る限りの対策をしていますが、それを全てサービスとして提供してくれるのはとても助かります。

ということで、信頼性が高そうで、料金も手ごろなABLENET VPSを試してみることにしました。

サービスには、WindowsServerがインストール済みのWindowsプランと、UbuntuなどのOSを選んでインストールし自由に設定できるVPSプランの2種類があります。
私はUbuntuで株トレードのプログラムを作っていますので、VPSプランにしました。

VPSプランの料金は下表のようになっています。
私の自宅サーバの今の電気代を考えるとV2プランがちょうど良さそうです。

株トレードプログラムでは、取引時間中は多数の銘柄の処理を行いますが、売買タイミングを逃さないためにできるだけ早く計算を終えたいという希望があります。
V2プランの場合には、3コア使えます。Amazon Lightsailのメモリ2Gと4Gのプランのコア数が1コア又は2コアであったことを踏まえると、ABLENET VPSに利点があります。

また、データ転送量の制限はABLENETには無いので、その点でもABLENET VPSに利点があります。

またストレージは、HDDとSSDが選択でき、容量重視であればHDD、速度重視であればSSDを選ぶことになるでしょう。Lightsailは、プランに応じて60G又は80Gの一択であることを踏まえると、こちらもABLENET VPSに利点があります。

ということで、しばらくはこのABLENET VPSのV2プランを試してみたいと思います。
その結果を後日ご紹介したいと思います。

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